2018年6月11日月曜日

高橋まさかず新市長に聴きました


 平成30年1月、任期満了に伴う秦野市長選が21日投開票され、自民党秦野支部推薦の元市財務部長の高橋昌和氏が33,466票を獲得して現職を破り、初当選を果たしました。高橋市長が選挙戦で訴えた5つの誓い、「1.地域医療の充実・強化」、「2.中学校給食の完全実施」、「3. 教育水準の改善・向上」、「4.小田急4駅周辺のにぎわい創造」、「5. 新東名・246バイパスの最大活用」、この5つの誓いに私は大いに期待しています。 そこで平成30年第1回定例会も終わり、高橋市長にお話をお伺いいたしました。

小菅 当選おめでとうございます。市民の期待と信任を受け、めでたく第8代秦野市長に就任されました。まずは率直な今の気持ちをお聞かせください。
■市長 小菅議員をはじめ、ご支援いただいた市議会議員や市民の皆さんに感謝しています。
そうですね。正直、喜びよりも改めて市政運営の舵取りを担う責任の重さを感じています。
小菅 選挙戦では新しい風で
秦野を変えるために、秦野未来づくり構想2018を有権者に示し秦野市の人口減少問題を解決するために5つの誓いを訴えて来ましたが、まずはその5つの誓い1.「地域医療の充実・強化」、2.「中学校給食の完全実施」、3.「教育水準の改善・向上」、4.「小田急4駅周辺のにぎわい創造」、5.「新東名・国道246バイパスの最大活用」の実現に向けてどのように取り組んでいきますか。
■市長 1.地域医療の拠点であり、市民病院的機能を持つ「秦野赤十字病院」の分娩業務再開をはじめ、市民の皆さんが安心して暮らすことのできる医療体制とするため、私自らが先頭に立ち、医師会をはじめ関係機関とよく協議しながら、地域医療の充実・強化を目指します。
2. 既に、実施を前提とした検討会を組織しました。本市にふさわしい中学校給食を模索する中で、私に与えられた任期の中で、生徒に給食を提供することを目指します。
3. 児童・生徒が確かな学力を身につけていくことができるよう、教員の指導力向上のためのICT機器の導入や支援助手などの人的支援の拡充を図り、教育水準の改善・向上に向けた施策を積極的に進めます。
4. ハード整備とソフト事業が連携することで生まれる相乗効果により、駅周辺の「まち歩き」を楽しめる魅力あふれるにぎわい空間を創造したいと考えています。具体的な取り組みにつきましては、市民をはじめ、商業、観光関係者の皆さんと議論を深めながら、知恵を集め、4駅それぞれの特徴を生かしたまちづくりを進めていきます。
5. 新東名・国道246号バイパス開通は、本市にとって重要な生活インフラであり、将来の本市の発展を図る絶好の機会になります。表丹沢尾根の裾野に広がるヤビツ峠周辺から県立秦野戸川公園一帯を一つの大きな面として捉え、地域の活性化に繋がる取り組みを進めたいと思います。まずは、スマートインターチェンジ周辺を、その重要な拠点として、にぎわいと魅力の創出に向け取り組んでいきます。また、産業拠点の整備に取り組み、多くの雇用に繋がる
よう、積極的な企業誘致を図ります。
小菅 また、秦野未来づくり構想2018の「1.健康・福祉・子育て」「2. 教育・文化・スポーツ」「3. 環境/防災(減災)・防犯/農林業」「4.. にぎわい・活力」「5. 市役所改革」についても具体的に教えてください。
■市長 1.「健康寿命の増進」や、「子育て世代包括支援窓口の創設」などにより、誰もが心身ともに健康でともに支えあうことができる「地域共生社会」の実現を目指します。
2.「食育、徳育、知育、体育の充実」や、「生涯スポーツの推進」などにより、秦野の未来を担う子どもたちの健全育成に力を注ぐとともに、全ての市民がスポーツ・文化活動等に参加できる生涯学習のための環境整備を進めていきます。
3.「再生可能エネルギーの積極的な導入」や、「大規模自然災害対策」、「総合的な有害鳥獣対策の推進」などにより、豊かなみどりを生かした循環型社会の構築と、心の豊かさを実感できる快適なまちづくりを進めるとともに、治安問題や大規模自然災害への備えなど市民生活の安心・安全の確保に万全を尽くします。
4.「歩きやすいまちづくりの推進」や、「スマートインターチェンジを活かした周辺地域の開発振興」などにより、新たな産業や観光拠点が生まれ発展するまちへ、そして、住みたくなる、定住したくなるまちづくりに向けた環境整備を進めます。また、地場産業の支援・育成、企業誘致に努め、雇用機会の創出を促します。
5.「政策決定の透明化と情報公開の徹底」、「縦割り行政の弊害をなくし、能力主義を重視した市役所づくり」などにより、新たな時代を展望した行財政改革の推進と公平・公正で活気あふれる開かれた市役所づくりに取り組みます。
小菅 それぞれの事業実現に微力ではありますが私もお手伝いさせていただきます。 そして私は秦野市のスポーツを取り巻く環境に問題があると感じています。野球協会副会長として市長杯争奪市民野球大会も主催者側で運営に協力していますが、以前大会で使用させていただいていた企業のグランドが2箇所も閉鎖され大会運営が厳しくなるとともに各種団体が秦野球場などは取り合い状態です。このような状況を鑑みたときに新しい球場新設が必要であると思いますがいかがでしょうか。スポーツ行政全体の今後の取組について教えてください。
■市長 スポーツ環境の充実は、未来を担うこどもたちの健全育成や市民の健康につながる大変重要な要素だと思います。
 スポーツの分野も多種多様になり、様々な種目の施設整備のご要望があります。今回の選挙でお示しした構想の中でも、市有地・公共施設周辺を活用したスポーツ施設の整備・拡充を掲げています。厳しい財政状況ではありますが、市有地の有効活用など創意工夫をしながら市民の皆さんが気軽にスポーツできる環境づくりに努めていきます。
小菅 私は趣味で狩猟をしていますが、秦野市、農協からの依頼で有害鳥獣の駆除員もしています。近年では鹿、猪の頭数は減ってきていると言われていますが被害の範囲は広がっています。今後の対策をどのように行っていくのかお伺いいたします。
■市長 鳥獣被害対策は、今、本市の農業が抱える大きな問題の一つです。生産者や地域での取組の他、猟友会の皆さんのご協力もいただきながら、対策に努めておりますが、より一層の対策を望む声が大きいことも承知しております。 そこで、まずは、被害対策の中核を担っていただいている猟友会の方に被害防止策を適切に実施するための機関である「鳥獣被害対策実施隊」の隊員に加わっていただき、より機能的で広域的な活動を図るとともに、将来的には、捕獲された野生鳥獣をジビエとして活用できるようなシステムづくりを検討していきたいと思います。
小菅 秦野の本物の魅力について、どう感じていますか。
■市長 秦野は私にとって魅力と可能性にあふれる自慢できるふるさとです。市内には水無川をはじめ6つの川が流れ、その源流には丹沢・大山がそびえ、裾野には里地里山が広がる素晴らしい自然があります。そしてさまざまな歴史と伝統に培われた中で暮らせるまちです。市民の皆さんがふるさとを自慢し、誇ることができる本物の魅力づくりに取り組みたいと思います。
小菅 最後に次世代を担う子どもたちにメッセージをお願い
いたします。
■市長 水と緑に育まれた「ふるさと秦野」を次の世代へと責任をもって引き継いでいかなければなりません。次代を担う子どもたちには、この秦野をもっと好きになってもらい、夢や希望をもって、色々な事にチャレンジしてほしいと思っています。そして、自分の進むべき道をみつけて、目標に向かってがんばってください。
小菅 今日はお忙しい中ありがとうございました。スポーツ環境整備には積極的に取り組んでください。現在では野球も生涯スポーツになり還暦にとどまらず古希の大会も開催されています。他のスポーツも同様に生涯スポーツとして楽しんでいる方々が増えていますので市長の手腕に大きな期待をしています。
 また、私からも様々な提案をさせていただきますので宜しくお願いいたします。

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