2013年3月13日水曜日

親学について

 子供の健やかな成長は、すべての親の願いであり、また、社会全体の願いでもあります。しかし、核家族化や地縁的なつながりの希薄化、また、携帯電話やインターネットの利用をめぐるネットいじめや携帯電話依存症等の問題、さらに、子供の基本的な生活習慣の育成に係る問題等、新たな家庭教育に関する課題も数多く生じてきています。
 このような生活習慣の変化の中、自分の子供の育て方を知らない「困った親」=「困っている親」が増えている中「親になるための学び」と「親としての学び」が今、求められています。

親学について
「親学」は、子供にとって親はどうあるべきかを考え、子供と共に親として成長する楽しさなどについて学ぼうというものです。
 子育てに完璧なマニュアルなどありません。その子にあった子育てを、喜びや時には涙のなかで学んでいくのです。
 子供と共に学びあい、自らも一人の人間として成長していくことができれば、きっと素晴らしい親子関係を築くことができるのではないでしょうか。
 明星大学教授の高橋史郎先生が現在、日本各地で親学の重要性と必要性を訴えていますが「親学」とは「親になるための学び」と「親としての学び」であります。「困っている親」は自分の子供を自立させるための教育ができず、自分自身ではなく、学校に自分の子供教育の責任を追求するモンスターペアレンツなどと、例をあげれば親から愛情を感じたことがないまま成長し、子供を産んで子供にどうやって愛情を注いだら良いかわからない親、乳幼児が突然泣き出し、びっくりして自分が悪いと勘違いをして子供を虐待してしまう親、ながら授乳をするために子供が不安になり情緒不安定になる。(授乳中は子供の目を見ることで子供が安心する)授乳中に煙草を吸っているお母さんに煙草はおっぱいに毒よ!と注意をしたら、おっぱいから子供を離してしまった親もいるそうです。または保育園で自分の子供が鼻水を垂らしてるのを保育士に拭いてくれと頼んでくる親もいるそうです。このような事は親力の衰退と先生は訴えています。
 そして、発達障害に似た症状の子供が発達障害がある子として育っているケースが多々あり、このような事を防ぎ、改善するためには日本の伝統的な子育てを取り入れることが有効であると言っておられます。

 代表的なものでは子育て四訓があります。
1.乳児はしっかり肌を離すな
2.幼児は肌を離せ手を離すな
3.少年は手を離せ目を離すな
4.青年は目を離せ心を離すな




 そして「もとしのこの一冊」の中で紹介している「逝きし世の面影」の項では百年以上前に外国人が見た日本人の子育ての様子が記されていますが、日本は子供の楽園だと表現されています。ぜひ御一読ください。

 日本人は遠い昔から子供を宝物として大切に育ててきた歴史がありますので、その手法を復活させる事が、今求められています。
 また、夜空に輝く星を見て「ジンマシンみたいと」表現した子供がいたそうです。このような事を先生は脳内汚染と表現しています。この脳内汚染を防ぐには唱歌や童謡が有効であり、和太鼓を聞く事で発達障害に似た症状の子供の症状が改善された事例もあります。
これで良いのか子供の名前
 授業参観で子供が作文の中で大きくなったら総理大臣になりたいと発表して拍手を浴びた後、その理由を聞き保護者が凍り付いたそうです。その理由は総理大臣になって自分の名前を自由に変える事ができるようにしたいと言ったそうです。悪魔と命名したいという親がいて話題になりましたが、現在でも輝宙(ぴかちゅう)、一二三(わるつ)、愛猫(きてぃ)、七音(どれみ)、強運(らっきー)、英雄(ひいろ)、美貝(みっしぇる)、礼(ぺこ)、男(あだむ)、天使、(みかえる)、清文(せぶん)、剣(びれいど)、沙風、(さふぁー)、黎亜瑠、(れある)などの名前のお子さんがいます。名前に願いが込められていないし、親は気に入って命名したのかもしれませんが、これは子供に対する虐待に繋がると思います。

 親学推進協議会アドレス   http://www.oyagaku.org/aboutus/

神話教育について

平成二十四年第二回定例会
神話教育について

問 平成十八年度改正の教育基本法で国の伝統と文化を基盤として国際社会を生きる日本人の育成、また新学習指導要領に昔話、神話の読み聞かせなどが新たに盛り込まれたが、教育現場や生涯学習での、古事記や日本書紀など国の成り立ちについて、現在の取り扱いと今後の取り組みはどのようか。
答 教科書に古事記や日本書記が取り上げられており、伝統や文化に関する教育、郷土を愛する教育の充実に努めたい。また、秦野市史等で本市の神話伝承を紹介しており、講座についても検討したい。

小菅もとしの神話教育に対する思い
 歴史学者アーノルド・トインビーは「十二,十三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」と述べています。
 安倍第一次内閣において教育基本法が改正されました。その中にも伝統と文化を尊重し、それはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う事とあります。
 日本は建国二千六百七十三年の世界一古い歴史を刻んだ国であります。そして平成二十四年は古事記が編纂されて千三百年でした。
 次代を担う子供たちに自信と勇気、誇りを持ってもらうためにも古事記の勉強をもっと学校教育に取り入れて貰いたいと考えています。



平成二十四年第三回定例会
  副議長に就任しましたので秦野市議会の申し合わせにより一般質問ができませんのでご了解ください。

組織体制を見直し行財政改革を推進せよ

簡素で効率的な組織執行体制の実現を求める決議について
▼要 旨
 新総合計画などで行財政改革に取り組んでいるとしているが、行政のスリム化などの組織改革は不十分であるため、部の統合や副市長の在り方など、組織体制の見直しに取り組むことにより、さらなる行財政改革を推進するため、決議するもの。
 

小菅もとしのこの決議に対する思い
 古谷市長は平成二十年四月より副市長二人制としてきました。 その当時、二人制にする理由は平成二十二年に天皇皇后両陛下をお迎えして開催される「全国植樹祭植樹祭」への対応やごみ焼却施設「はだのクリーンセンター建設事業」などの課題があるためでした。しかし、その課題もなくなりつつある現在は副市長は一人でも十分市政運営が出来るのではないかと感じています。
 また、平成十八年度は十三部でありましたが現在では十四部(部長級職員は十九人)にまで細分化された結果、縦割り行政の弊害が表面化しつつあります。
 スピード感あふれる市政運営のためには組織のスリム化は不可欠でありますので、速やかな組織改革が必要です。

新政クラブ視察報告 広島県熊野町

書道教育を視察して
 学習指導要綱では書道は小学校三年生からでありますが、広島県熊野町では、小学校一年生から書道の授業を行い学力向上につなげている。
 熊野町立第四小学校で実際の授業を見学させて頂きました。
 教室に入り、まず驚くのは子供達の姿勢が大変すばらしい事です。起立して発言する時もきちんと椅子を机の下にしまい、聞き手の子供は皆、発言者に体を向けて聞いています。
【立腰】を心がけ、「足はぺったん床の上・背中ピン・お腹と背中にグーひとつ・立った時にはかかとをつけて六十度」の合い 言葉で大変姿勢が良かったです。
 書道の授業では「川の字を書いて」の時間でしたが、書き順、筆使い、注意点、素書き、なぞり書きと行って半紙に書き、次に注意点を自分で見つけて 最後に清書です。
 その後は、半紙に書いた書の中で一番良いものに名前を書き、最後に自分の良かったところ悪かったところを発表します。
 授業中に集中が切れる子供もいなく整然とした状態で一時限が行われました。授業を見学後、林校長先生などから話を伺いましたが、授業数を十五時間多くしているそうです。
 小学校一年生から姿勢や礼儀を躾る事をはじめ、小学校高学年や中学生にまで同じ指導をすることで、飛躍的に学力を向上させることに成功させています。
 他にも校庭のポールには高々と国旗を掲げていますし、授業間の移動は無言移動を励行し廊下は右側通行徹底、清掃においても無言が励行されています。
 そして職員室を見て大変驚いたのは机の上が大変きれいな事でした。子供を躾るにはまず、教師自ら正している姿勢が垣間見えました。
 また、熊野町では小学校から制服を採用しており、学校と家庭の区別をきちんとさせていることは共感できました。
 


秦野の子供達にも同じ指導や躾を施してほしいと感じました。
 議員活動も十年目の節目を迎え、その間教育委員会には様々な提案をしてきましたが、秦野市の教育施策には満足出来るレベルには程遠いと感じています。
 今回の勉強などを生かして議会活動、そして、はだのっ子の学力が向上するように頑張って行きたいとと考えています。

中学校完全給食について

 学校給食法では、学校給食は、成長期にある児童・生徒の心身の健康の保持増進と体位の向上を図ることや、正しい食事のあり方と望ましい食習慣を養うことを目標に掲げ、学校の設置者である地方公共団体はその達成に努めることが定められています。
 また、近年、食生活を取り巻く環境の変化により、脂質の過剰摂取や野菜の摂取不足等の栄養の偏りが大人だけでなく、子供達にも見られています。さらに、子供だけで食事をする「孤食」や、朝食欠食など食生活の乱れが問題提起され、こうした食事環境に置かれている子供達の心身への影響が心配されています。このような問題の解決に向けて、健全な食生活の実践としての単なる食生活の改善に留まらず、食に関する感謝の念と理解を深めることや、伝統のある優れた食文化の継承、地域の特性を生かした食生活に配慮することなど、食育の推進が求められています。
 さらに、市民の要望として、中学校完全給食の実施に対するニーズの高まりが見られます。約八割の保護者が希望しているアンケート調査結果や、市長への手紙などを通じて、食育の推進、子育て支援の観点から中学校での完全給食を希望する保護者の声が私の所にもたくさん寄せられています。
小菅もとしの中学校の完全給食についての思い
 
 平成十五年の市議会議員選挙において中学校の完全給食を実現させたいと訴えて初当選をさせていただき、今もその思いは変わっていません。
 秦野市はこれまで中学校給食実施への課題について配膳や片づけの時間の確保、残食の問題や給食費未納者への対応、多額の財政負担などをあげています。 しかし、このような事が本当に出来ない理由として成り立つのか大変疑問であります。
 秦野市の試算では当初経費/年間経費は・自校方式で二十六億五千五百万年/二億五千二百万円 ・センター方式 十七億三千八百万円/二憶四千四百万円 ・デリバリー方式六千八百万円/二億四千九百万円です。
 出来ない理由の中で一番の理由は財源の確保をが難しいと強調されてきましたが平成十八年度には財政調整基金(市の貯金)は約三億八千万円でしたが平成二十三年度決算時には約二十三億円まで膨れ上がっています。配膳や片づけの時間の確保についても他市では実施している状況を考えると逃げ口上にすぎないと考えています。
 食育の推進からも地産地消を推進して食生活が自然の恩恵の上に成り立つものである事や、食に関わる人々の産業活動に支えられている事について理解を深め、生命、自然を尊重する心や勤労を重んずる態度を育てる事ができると考えます。
 これからも中学校で完全給食が実施出来るように努力していきます。