2012年4月14日土曜日

秦野斎場について

現在の秦野斎場は昭和五十一年九月に稼働を開始した施設です。


 開設当時は、火葬室、炉前室、拾骨室、事務室などを配置した本館と待合室を三室設けた待合棟で構成され、ご遺体を無煙・無臭にて完全燃焼するための灯油バーナーを利用した火葬炉が三炉設置されていました。 その後、平成五年に火葬炉を二炉、平成九年に待合室を二室増設し、また、平成十九年には待合棟の歩廊をロビー化するなどの改善が図られて来ました。

現状では、日々の管理や修繕により大きな支障もなく使用しているとのことですが、稼働開始から既に三十五年の歳月が流れ、主要な部品が入手困難になるなど火葬設備の旧式化や塗装、防水、空調設備などの老朽化等々、様々な課題が生じております。また、火葬件数に関しては、平成十二年度は千四百九十二件であったものが、平成二十二年度には二千百十四件となり、毎年約四%強の増加が生じており、このまま火葬件数が増加すると平成三十年度には現在の火葬炉数五炉では対応しきれなくなることが予想されています。

そのため、同斎場を管理する秦野市伊勢原市環境衛生組合では、これらの課題に対処するため、斎場の改修を計画しており、将来の火葬件数の増加を予測した火葬炉の増設や周辺環境に配慮した設備の採用、既存施設の有効利用など、様々な角度からの検討を始めました。火葬炉の旧式化や火葬件数の増加などを考慮すると、速やかな事業の推進が求められるところですが、施設の計画に当たっては、創意工夫による経費の削減にも心掛けていただきながら最後のお別れの場としてふさわしい施設造りを進めてほしいと思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿