市道の再編成
【43年ぶりの市道の再編成に至った理由や経緯】
普通交付税の基準財政需要額に用いる基礎数値に、市道を算定する場合には、道路台帳が整備されていることが条件になるそうです。秦野市の道路台帳については、縮尺1/250と詳細な測量を実施するとともに、併せて官民境界の確定も行っています。
そのため、多くの事業費と時間が必要となり、台帳の整備率は、66%程度と低い状況です。
しかし、近年の技術の進歩により精度の高いMMS「モービルマッピングシステム」という、レーザースキャナやカメラなどの機器を搭載した自動車を走行させて、道路の状況を取得しデータ化する測量方法が公共測量作業規定により認められました。この測量方法は、今まで行っていた現地測量方法と比較して、少ない費用で実施できるため平成28、29年度の2か年事業で、道路台帳整備及び電子化等委託業務を行っています。
この業務で市内全体の認定路線区域や正確な延長が確認されたこと、現在の市道認定の課題である一貫性のある道路網を形成すること、路線の場所や区域の特定がしづらいなどの課題を解消するために再編成することとなりました。
【どのように変わったか】
・7地区を3桁(桁不足は4桁)の数字に分類し、表していた路線番号から、大字ごとの路線番号とした。
・一貫性のある道路網を形成するため、交差点区間での単位による路線の認定方法を採用し、枝線を同一路線として認定しているものや他の路線にまたがっているものが解消できるため、それぞれの路線の場所や区域を特定しやすくなった。
・認定路線数が856から2,860路線となった。
・市道延長は659.007kmから643.867kmとなった。(現況がない路線などを廃止したため)
【市民生活への影響は】
路線番号の見直しによる市民生活に与える影響は少ないと考えます。見直し前の100番台が北地区、200番台が東地区というような番号の振り方もあまり市民には知られていませんが、今回は大字ごとの番号が振られましたので、場所の特定がしやすくなり、市民には、路線番号がより身近になると考えられます。