子供の健やかな成長は、すべての親の願いであり、また、社会全体の願いでもあります。しかし、核家族化や地縁的なつながりの希薄化、また、携帯電話やインターネットの利用をめぐるネットいじめや携帯電話依存症等の問題、さらに、子供の基本的な生活習慣の育成に係る問題等、新たな家庭教育に関する課題も数多く生じてきています。
このような生活習慣の変化の中、自分の子供の育て方を知らない「困った親」=「困っている親」が増えている中「親になるための学び」と「親としての学び」が今、求められています。
親学について
「親学」は、子供にとって親はどうあるべきかを考え、子供と共に親として成長する楽しさなどについて学ぼうというものです。
子育てに完璧なマニュアルなどありません。その子にあった子育てを、喜びや時には涙のなかで学んでいくのです。
子供と共に学びあい、自らも一人の人間として成長していくことができれば、きっと素晴らしい親子関係を築くことができるのではないでしょうか。
明星大学教授の高橋史郎先生が現在、日本各地で親学の重要性と必要性を訴えていますが「親学」とは「親になるための学び」と「親としての学び」であります。「困っている親」は自分の子供を自立させるための教育ができず、自分自身ではなく、学校に自分の子供教育の責任を追求するモンスターペアレンツなどと、例をあげれば親から愛情を感じたことがないまま成長し、子供を産んで子供にどうやって愛情を注いだら良いかわからない親、乳幼児が突然泣き出し、びっくりして自分が悪いと勘違いをして子供を虐待してしまう親、ながら授乳をするために子供が不安になり情緒不安定になる。(授乳中は子供の目を見ることで子供が安心する)授乳中に煙草を吸っているお母さんに煙草はおっぱいに毒よ!と注意をしたら、おっぱいから子供を離してしまった親もいるそうです。または保育園で自分の子供が鼻水を垂らしてるのを保育士に拭いてくれと頼んでくる親もいるそうです。このような事は親力の衰退と先生は訴えています。
そして、発達障害に似た症状の子供が発達障害がある子として育っているケースが多々あり、このような事を防ぎ、改善するためには日本の伝統的な子育てを取り入れることが有効であると言っておられます。
代表的なものでは子育て四訓があります。
1.乳児はしっかり肌を離すな
2.幼児は肌を離せ手を離すな
3.少年は手を離せ目を離すな
4.青年は目を離せ心を離すな
そして「もとしのこの一冊」の中で紹介している「逝きし世の面影」の項では百年以上前に外国人が見た日本人の子育ての様子が記されていますが、日本は子供の楽園だと表現されています。ぜひ御一読ください。
日本人は遠い昔から子供を宝物として大切に育ててきた歴史がありますので、その手法を復活させる事が、今求められています。
また、夜空に輝く星を見て「ジンマシンみたいと」表現した子供がいたそうです。このような事を先生は脳内汚染と表現しています。この脳内汚染を防ぐには唱歌や童謡が有効であり、和太鼓を聞く事で発達障害に似た症状の子供の症状が改善された事例もあります。
これで良いのか子供の名前
授業参観で子供が作文の中で大きくなったら総理大臣になりたいと発表して拍手を浴びた後、その理由を聞き保護者が凍り付いたそうです。その理由は総理大臣になって自分の名前を自由に変える事ができるようにしたいと言ったそうです。悪魔と命名したいという親がいて話題になりましたが、現在でも輝宙(ぴかちゅう)、一二三(わるつ)、愛猫(きてぃ)、七音(どれみ)、強運(らっきー)、英雄(ひいろ)、美貝(みっしぇる)、礼(ぺこ)、男(あだむ)、天使、(みかえる)、清文(せぶん)、剣(びれいど)、沙風、(さふぁー)、黎亜瑠、(れある)などの名前のお子さんがいます。名前に願いが込められていないし、親は気に入って命名したのかもしれませんが、これは子供に対する虐待に繋がると思います。
親学推進協議会アドレス http://www.oyagaku.org/aboutus/
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